美容脱毛とは？脱毛の呼び方の区分

近年チラシやSNSの広告で「全身脱毛がお得！」などの文言を目にする機会が増えています。広告には「美容脱毛」「医療脱毛」などと書かれていますが、具体的にどのような点が違うのでしょう。また、脱毛にはほかにも方法があるのでしょうか。ここでは脱毛の種類別に特徴を解説していきます。

美容脱毛

美容脱毛とは、一般的に脱毛サロンで行われる脱毛を指します。美容脱毛で用いられているのは、光を照射して毛根の組織にダメージを与え、毛の成長サイクルを遅らせていく方法です。この光を照射する脱毛の効果は一時的なもので、永久脱毛ではありません。しかし、光照射での脱毛は肌への負担が軽くて、痛みも比較的少ないメリットがあります。

医療脱毛

医療脱毛とは、脱毛クリニックで行われる脱毛を指します。医療脱毛はレーザーを用いて有資格者が施術を行う方法です。レーザーでの脱毛は、毛根の発毛機能へダメージを与える永久脱毛です。美容脱毛の光照射と比較するとレーザー脱毛のほうが痛みが強いため、痛みに弱い人は事前に相談しましょう。美容脱毛に比べて値段設定は高額ですが、そのぶん高い脱毛効果が期待できます。

セルフ脱毛

美容脱毛や医療脱毛のほかに、セルフ脱毛という方法もあります。自宅での自己処理とは異なり、専用の機器を使用できるセルフ脱毛サロンです。

美容脱毛を行う脱毛サロンではサロンのエステティシャンが施術を行いますが、セルフ脱毛サロンでは自分で脱毛機器を使い脱毛をしていきます。また、美容脱毛サロンと同等の機器を用意しているセルフ脱毛サロンもありますが、施術を自分で行うために美容脱毛サロンよりも脱毛費用を抑えられます。

美容脱毛の全身脱毛コースで顔・VIOも脱毛できる？

美容脱毛サロンで全身脱毛をする場合に気をつけたいのが、脱毛できるパーツや範囲です。とくに顔やVIOは全身脱毛の脱毛箇所に含まれていない場合もあります。ほかに比べて全身脱毛コースの値段が安い場合は、顔やVIOが含まれるか確認が必要です。

顔の脱毛は男性の場合にはヒゲ脱毛がメインですが、女性の場合はおでこやもみあげ、鼻下や頬など脱毛可能な部位が広範囲です。全身脱毛で顔の脱毛が可能なときでも、顔全体が対象であるか確認してみましょう。VIOは以前に比べて脱毛する人が増えているため、VIOのみで割り引きプランを設定しているサロンもあります。

医療脱毛は美容脱毛よりも値段が高い？

美容脱毛と医療脱毛を比較すると、医療脱毛のほうが脱毛にかかる費用が高い場合が一般的です。医療脱毛は施術を行うのが有資格者であり、そのうえ永久脱毛となるので、美容脱毛と比べて値段が高いのは必然でしょう。

では、医療脱毛で全身脱毛をすると具体的にいくらかかるのでしょうか。全身脱毛と部分脱毛それぞれの値段を解説します。

全身脱毛の値段

医療脱毛での全身脱毛の場合、脱毛完了までに4、5回の施術を行うのが一般的です。医療脱毛を専門に取り扱うクリニックなどでは比較的低価格で値段設定している場合もあるため値段に開きがありますが、相場（5回の合計額）は下記のとおりです。

全身脱毛（顔・VIO含む）250,000円～270,000円
全身脱毛（顔・VIO除く）170,000円～190,000円

部分脱毛の値段

部分脱毛の場合でも、全身脱毛と同じで脱毛完了までに4、5回の施術が基本です。パーツの分け方はサロンによって異なり、細かく分類する場合「うなじ」がMパーツに分類される場合もあります。医療脱毛でバーツ別に脱毛する値段の相場（5回の合計額）は下記のとおりです。

Sパーツ（ワキ・うなじ・手の甲と指など）23,000円～25,000円
Lパーツ（肘上・肘下・膝上・膝下・背中など）70,000円～80,000円

美容脱毛の平均的な費用

医療脱毛するより費用が抑えられる美容脱毛ですが、医療脱毛よりも弱い光による脱毛のため、脱毛に通う回数や期間が医療脱毛よりも長くなります。では、全身脱毛をした場合にかかる費用はいくらになるのでしょうか。美容脱毛での全身脱毛と部分脱毛の費用の相場を解説します。

全身脱毛の相場

医療脱毛のレーザー照射とは違い、光を照射する美容脱毛では効果を実感するまでに、少なくとも6回以上の施術が必要になります。多くのサロンでは6回コースと12回コースの料金プランを用意しています。いくつかの脱毛サロンの料金プランを平均すると、美容脱毛の全身脱毛の相場は下記のとおりです。

全身脱毛（6回コース）140,000円～160,000円
全身脱毛（12回コース）　230,000円～250,000円
※顔・VIOを含む料金プラン

部分脱毛の相場

美容脱毛でパーツ別に脱毛する場合も、効果を実感するには6回以上の施術が基本となります。パーツ別での脱毛は、両ワキ＋Lパーツのように、人気の脱毛部位の組み合わせプランが用意されていることもあります。パーツ別の値段の相場（6回コース）は下記になります。

Sパーツ（うなじ・肘・膝・手の甲と指など）30,000円～45,000円
Lパーツ（肘上・肘下・膝上・膝下・背中など）70,000円～90,000円

両ワキはSパーツに分類されますが、多くの脱毛サロンでキャンペーンが開催されており、「お試し100円」や「全身脱毛コース契約で無料」などお得に脱毛できる場合があるので、上記には含めていません。

美容脱毛の支払い方法

美容脱毛の脱毛費用は、脱毛サロンが使用する機器やケア商品などによっても違いが出てくるものです。また、競合サロンとの差別化を図るため、料金の支払い方法を工夫しているサロンもあります。美容脱毛の料金の支払い方法について解説していきます。

一括で支払う

どの美容脱毛サロンでも使われるのが、現金やクレジットカードでの一括払いです。全身脱毛コースなどは高額になりますが、部分脱毛の場合は比較的低価格の支払いもあるので一括で支払う機会もあるでしょう。一括で脱毛費用を支払う場合は、途中で解約できるかも確認しておきましょう。美容脱毛は年単位での施術が必要で、事情により通えなくなる場合もありえるため、契約時に途中解約による違約金についても確認しておくと安心です。

分割で支払う

一括払いと同様にほとんどの脱毛サロンで分割払いが可能です。美容脱毛は医療脱毛に比べると低価格とはいえ、全身脱毛となれば支払いは高額になります。分割払いは基本的に手数料がかかりますが、使用するクレジットカードによって、少ない回数の分割であれば手数料無料の場合があるので、うまく活用するとよいでしょう。

ただし、脱毛サロンでは利用可能なカードの種類が限定されている場合があるので、注意が必要です。分割払いでも一括払いと同じく、途中解約や違約金についての確認をしておきましょう。

施術する月に支払う

取り入れている脱毛サロンはごくわずかですが、月々払い（月額制）もあります。月々払いといっても脱毛費用の総額を分割して月々払うのではなく、脱毛期間中は毎月あらかじめ決められた金額を支払っていく方法です。月額制ではローンを組まないので、解約しても違約金などは発生しません。

美容脱毛の値段を抑えるには

美容脱毛ができるサロンが増え、全身脱毛コースだけでも複数の料金プランが用意されています。しかし全身脱毛となると、お得な値段設定でも高いと感じる人はいるでしょう。では、どうすれば美容脱毛にかかる脱毛費用を抑えられるのでしょうか。美容脱毛の値段を抑えるためにできる方法を解説していきます。

複数の脱毛サロンの料金プランを比較する

最初に複数の脱毛サロンの料金プランをチェックし、比較してみましょう。多くの脱毛サロンでは全身脱毛をお得に施術できる料金プランを用意しているので、自分が希望する予算に近い値段のサロンを探しましょう。大手の脱毛サロンでは、下記のような条件でお得に脱毛できる料金プランがあります。

・脱毛費用を一括払いにすると1回辺りの値段が安くなる料金プラン
・施術する回数によって1回辺りの値段を安くする料金プラン
・脱毛効果に満足したい人向けに回数制限のない回数無制限の料金プラン
・全身脱毛をしてみたい人向けに低価格の全身脱毛お試しの料金プラン
・SパーツやLパーツを組み合わせてお得に脱毛できる料金プラン
・施術に通う来店日時を限定して値段を安くする料金プラン

キャンペーンを活用する

美容脱毛の費用を抑えるには、キャンペーンを利用する方法もあります。美容脱毛のキャンペーンはSNSの広告などでもよく目にするので、気になっている人もいるでしょう。脱毛サロンのキャンペーンには下記のようなものがあります。

・季節限定や〇月限定
・脱毛契約初月無料
・SNSやWeb限定予約
・他店からの乗り換え割引
・学生割引
・アプリDL割引

上記のほかに、公式サイトを閲覧すると表示されるキャンペーンや、サロンの周年記念のキャンペーンが行われている場合もあります。また「全身コース契約でSパーツ1回無料」などの特典がつくメニューもあるので、公式サイトのキャンペーンページをきちんとチェックしてお得に美容脱毛をしましょう。

美容脱毛する場合は値段が相場とかけ離れていないかチェックしよう！

美容脱毛と医療脱毛は、施術場所や使用する脱毛器などさまざまな違いがあります。脱毛の料金はそれぞれの脱毛方法に見合った値段が設定されています。必要最低限の予算で脱毛したいのなら、脱毛の値段の相場を把握しておくことが必須です。契約前にトータルでかかる費用を確認し、妥当な値段賀か確認してください。

また美容脱毛の費用には、脱毛の施術料金以外に来店予約を取りやめたときに発生するキャンセル料なども含まれるので、自分で回避できる部分はしっかり対策しましょう。